【決算発表】5388 クニミネ工業 2022年3月期

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今回は、クニミネ工業について決算の内容を確認して投資対象となるのか、また、投資するタイミングかどうかを検討してみました。

クニミネ、今期経常は5%増益へ

 クニミネ工業 <5388> [東証S] が5月6日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比20.6%減の19.1億円になったが、23年3月期は前期比4.5%増の20億円に伸びる見通しとなった。

 直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比40.4%減の4.1億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期の16.1%→7.9%に急低下した。

《引用:株探ニュース》

決算資料の解説

2022年3月期決算【実績】

決算期 売上高 営業益 経常益 最終益 修正1株益 1株配 発表日
    2020.03   154.4億円 19.3億円 20.9億円 16.5億円 122.1円 30円 20/05/08
    2021.03   145.9億円 22.5億円 24.1億円 16.8億円 130.3円 30円 21/05/07
    2022.03   152.6億円 16.7億円 19.1億円 13.0億円 100.9円 30円 22/05/06
前年比 +4.6% -25.8% -20.6% -22.6% -22.6%    

2022年3月期は増収減益になっています。

配当の状況

  年間配当金 配当性向
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
2021年3月期 30円 33円 23.0%
2022年3月期 30円 30円 29.7%
2023年3月期(予想) 30円 30円 27.6%

2022年3月期は30円となっています。

 

業績予想

決算期 売上高 営業益 経常益 最終益 修正1株益 1株配 発表日
    2021.03   145.9億円 22.5億円 24.1億円 16.8億円 130.3円 30円 21/05/07
    2022.03   152.6億円 16.7億円 19.1億円 13.0億円 100.9円 30円 22/05/06
  2023.03(予想)   174.0億円 18.0億円 20.0億円 14.0億円 108.5円 30円 22/05/06
前期比 +14.0% +8.0% +4.5% +7.6% +7.6%    

2023年3月期は、売上高が174億円と+14%増、最終益で+7.6%増の予想となっています。

株主還元

株主還元方針当社グループは、株主の皆様に対する安定的な利益還元を経営の最重要課題のひとつとして位置づけており、今後の事業拡充と経営体質の強化を図りながら、安定配当を長期的に継続していくことを基本方針としております。
 また、内部留保資金につきましては、今後の事業展開に不可欠な研究開発および設備資金などに充当し、業容の拡充および競争力の強化を図るとともに、キャッシュ・フローの充実および財務体質の強化に努めてまいります。

《引用:クニミネ工業ホームページ》

株主優待

株主優待なし

配当推移

年度 配当金 配当性向 配当利回り
2015年3月期 15円 18.34% 3.84%
2016年3月期 30円 38.94% 3.84%
2017年3月期 20円 22.48% 2.82%
2018年3月期 20円 19.68% 3.51%
2019年3月期 37.5円 38.63% 3.74%
2020年3月期 30円 26.30% 3.28%
2021年3月期 30円 23.02% 2.34%
2022年3月期 30円 29.75% 3.00%
2023年3月期(予想) 30円 27.60%  

財務 【実績】

財務 【実績】

決算期 1株
純資産
自己資本
比率
総資産 自己資本 剰余金 有利子
負債倍率
発表日
    2020.03   1,403.12円 82.6% 219.2億円 181.0億円 139.7億円 0.00 20/05/08
    2021.03   1,505.26円 79.9% 243.2億円 194.2億円 152.7億円 0.06 21/05/07
    2022.03   1,589.36円 82.5% 248.4億円 205.1億円 161.8億円 0.05 22/05/06

自己資本比率は、82.5%と2.6%増加しています。

投資判断

指標 2022年5月6日

株価 1,045円

配当利回り 2.87%

EPS(2023年3月予想) 108.51円

PER 9.63倍

BPS(2023年3月予想) 1,589.36円

PBR 0.67倍

過去5年平均PER

決算期 2019.3 2020.3 2021.3 2022.3 2023.3(予想)
EPS 97.08円 122.11円 130.34円 100.84円 108.51円
平均EPS 111.78円

過去5年平均PER:1,045円/111.78円=9.35

PER・PBRのレンジ

年度 株価 PER PBR
安値 高値 安値 高値 安値 高値
2018年3月期 650円 1,180円 6.44 11.70 0.54 0.97
2019年3月期 752円 1,160円 7.75 11.95 0.59 0.91
2020年3月期 753円 1,465円 6.17 12.00 0.54 1.04
2021年3月期 842円 1,357円 6.46 10.42 0.56 0.90
2022年3月期 914円 1,326円 9.06 13.14 0.58 0.83

PERレンジ 6.17倍~12.00倍

PBRレンジ 0.54倍~1.04倍

検討結果

配当利回り 2.87%  

自己資本比率 82.5% 

増収減益 

PER(過去5年平均) 9.35倍 

PBR 0.67倍 

買いのタイミン

EPSレンジから買いのタイミングを検討することにする。過去5年のPERの下限値から10%以内に株価が下がったタイミングで株を買っていきたい。

買いPERレンジ 6.17倍~.6.79倍

2023年3月予想のEPS(108.58円)より株価のレンジを計算すると、

株価レンジ 670円〜739円

となる。

まとめ

自己資本比率は、82.5%といい数字ですが株価が上がって配当利回りが2.87%と下がってしまっていること。また、過去5年PERの下限値からの求めた株価670円から大きく乖離していいる点を考えると投資判断は様子見とします。

今回は、以上となります。

※投資判断は、自己責任でお願いします。

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